電動自転車は雨の日対策は?バッテリーを外す必要ある?

電動自転車

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最近、通勤・通学からちょっとした買い物まで、便利に活用できる電動自転車。

しかし、「雨の日に乗ってよいものか」や「雨の日のバッテリーの管理はどうしたらよいか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

電動自転車は一般的に防水設計されていますが、雨の日にそのまま乗っても大丈夫か、また家に帰った時にバッテリーを外した方がいいのか、気になりますよね。

この記事では、電動自転車のバッテリーをどう扱うかを中心に、雨の日の対策を詳しく解説します。

ここで紹介する対策を参考にすれば、安心して電動自転車を長く使い続けられるでしょう。

この記事でわかること
  1. 雨の日に電動自転車のバッテリーを外すべき理由とその効果
  2. バッテリーの防水性についての詳細情報
  3. 雨の日の電動自転車バッテリー保護方法
  4. 雨天時のバッテリー関連の故障やトラブルを避けるための具体的な対策

雨の日に電動自転車のバッテリーを外す理由とは?

サイクリングライフ

そもそも電動自転車って雨に濡らして大丈夫?

電動自転車は、日常生活において天候に左右されずに使いたいと考える方が多いでしょう。

しかし、雨の日に電動自転車を使用する際に「雨に濡らしても大丈夫?」と不安に思うのは自然なことです。

実際に雨に濡らして大丈夫なのでしょうか?

雨でも使える!

結論から言うと、電動自転車は防水設計がされているため、雨でも問題なく使えます

それは、多くの電動自転車は雨の日でも使用することを想定され、「生活防水」と呼ばれる「IPX4」程度の防水処理を施されているからです。

IPX4は「あらゆる方向からの水の飛まつに対して保護されている」と定義されています。

出典:「一般財団法人日本品質保証機構」より

つまり、通常の雨や多少の水しぶきであれば、電動自転車がダメージを受けることは少ないでしょう。日常的の降雨の中を走行するだけであれば、問題なく使用できるのです。

ただし!雨ざらしでの保管はダメ

ここで注意してほしい点が、あくまでも「生活防水」レベルであるということです。

これは、ゲリラ豪雨のような大雨の際に使用することを想定していないことを指します。

よって、電動自転車を雨ざらしの状態で長時間放置することは避けた方がよいです。

なぜなら、そもそも電動自転車は家電製品に近い部類です。

長時間にわたって雨水がかかり続けることで、当然に電気接点部分が湿気や錆の影響を受けやすくなり、故障の原因になる可能性が高まるからです。

特に、バッテリー部分は、電気系統であり、水や湿気に弱いため、なるべく雨が直接当たらないようにすることが重要です。

できるだけ屋根のある駐輪場や、防水カバーを活用して保管することが電動自転車の寿命を延ばすポイントになります。

雨がバッテリーに与える影響

雨の日に電動自転車を使用することは問題がないことは分かりましたが、まだ気になる点が残っています。

それは、自宅で駐輪する際に「バッテリーをそのままにしてよいかのか」という疑問です。

結論から言うと、雨の日は出来る限りバッテリーは外した方がいいでしょう。

なぜなら、雨水がバッテリーや電気系統に少なからず影響を与え、故障の原因となるからです。

バッテリーが故障する可能性がある

電動自転車のバッテリーは内部が非常に精密な構造で、特に水分に弱い部分が多くあります。

もちろん、生活防水を施されているのでそう簡単には水が内部に入り込まれない仕組みとなっていますが、絶対ではありません

もし仮に充電端子や内部の回路基板が濡れると、腐食やショートを引き起こし、故障する可能性があるのです。

当然のことながら、雨天での使用頻度が高い電動自転車は、頻度の低いものに比べてバッテリーが劣化するリスクが高まる傾向が見られます。

故障するとどうなる?

万が一、バッテリーが故障すると、その修理費用は高額になります

それではバッテリーの交換にかかる費用をみてみましょう!

Panasonic

Panasonicのバッテリーは3万円台~4万円台が相場のようです。

YAMAHA

YAMAHAのバッテリーは4万円~5万円程度が多いようです。

BRIGESTONE

BRIGESTONEもYAMAHA同様で4万円~5万円が相場のようです。

本体が壊れたら…

バッテリーは部品の中でも高価な部類です。すぐには壊れないとはいえ、壊れた時の費用を考えると、雨天時は家の中で保管した方がいいことがわかるでしょう。

さらに気を付けるべきは本体側です。

バッテリー単体で上記の費用感で高い印象を受けますが、モーターなどの本体側となるとさらに高くなることが予想されます。

これを避けるためにも、雨天時にはできるだけバッテリーを外し、保管場所にも注意することが重要です。

大手電動自転車メーカーの雨対策は

電動自転車メーカーは、使用時の天候にも配慮した推奨対策を発表しており、特に雨天時の使用には注意が必要とされています。

今回はPanasonicの電動自転車を例に解説いたします。

Panasonicの電動自転車は雨天時の耐久試験として沿岸部での使用や雨天での走行を想定して、「塩水噴霧試験」を行っているようです。

「塩水噴霧試験」とは、塩分を含む風が吹く沿岸部での使用や、雨天時の使用を想定して、電動自転車に3日間塩水を吹きかけて、モーターやバッテリーへの浸水や金属部の腐食などを検査する試験です。(出典:Panasonic公式HP

このようにPanasonicの電動自転車の防水対策はしっかり行われていますが、メーカーからは以下の際は注意するよう呼びかけられています。

  1. 通常の雨ではなく、大量の雨が降った場合
  2. 強風などで自転車が倒れてしまった場合

上記の際はメーカー側も使用しないことをオススメしているようです。ご注意ください。


雨の日でも安心!電動自転車向けの雨対策5選

サイクリングライフ

屋根のある駐輪場で保管しよう

電動自転車の寿命を長く保つために、雨の日には屋根のある駐輪場で保管することが理想的です。

マンションやアパートの方は屋根付きの駐輪場があれば、なるべく置くように心がけましょう。

一軒家の方はカーポートやガレージなどの屋根があるところで保管できるといいですね。

屋根付きの場所に置くことでゲリラ豪雨のような突発的な雨にも対応できます。
とにかく、電動自転車は大雨が大敵なので、駐輪する場所から意識を高めていきましょう。

防水カバーを使おう

駐輪場に止めたくても、止められない人もいるでしょう。

そのような時は自転車用の防水カバーが便利です。防水カバーを使用することで、本体を覆うことができ、バッテリーだけでなく、電動自転車全体の寿命を延ばすことができます。

防水カバーの利点は?

水分の浸入を防ぐ:大雨や豪雨の日でも、バッテリーケースと端子部分をしっかりと保護でき、内部に水分が入るリスクを減らします。

耐久性の向上:バッテリーが濡れることによる内部の腐食や錆びを防ぐことで、長持ちさせる効果が期待できます。

手軽に装着可能:防水カバーは装着が簡単で、雨の日にはすぐに取り付け、乾燥した日には取り外すことが可能です。

また、雨の日に防水カバーを使用するだけでなく、日常的に装着しておくことで、ほこりや泥、湿気からもバッテリーを守ることができます。

オススメの防水カバー

子供乗せタイプはこちらがオススメ

全体的に大きめな仕様ですので、子供乗せタイプでも安心して使用できます。


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倒れないように保管しよう

先に電動自転車は生活防水が施されていることを説明しました。

ただ、この生活防水には弱点があるのです。

それは倒れた状態で雨にあたることを想定していないということです。

生活防水はあくまでも真上と真横からのシャワー程度の雨を想定しており、真下からの雨水は対策されていません。

そのため、倒れた状態で雨にあたってしまうとバッテリーやモーターが故障するリスクが高まるので注意が必要です。

台風などの強風と大雨が予想される際はなるべく使用せず、自宅の駐輪場に倒れないように保管しておくことをオススメします。

通勤・通学ではレインコートを忘れずに

電動自転車本体への対策以外にもバッテリーやモーターを守る方法があります。

それはレインコートです。

特に通勤や通学で電動自転車を使う人には必須アイテムであるレインコート。実はレインコートがあることで電動自転車を守ることが出来るのです。

なぜなら、レインコートを着用することで、バッテリー部分を覆うことができ、雨からの防御がさらに強化されます。

バッテリーの防水対策はしっかりと行い、予期せぬ雨や悪天候にも対応できるようにしておくと安心です。

このように、レインコートを活用することで、バッテリーだけでなく、電動自転車をより安全に使用できるようになります。特に通勤・通学に電動自転車を使用する方は、雨の日でも安心して移動できる工夫が大切です。


まとめ

電動自転車を雨の日に使用する際、バッテリー保護は非常に重要です。雨がバッテリーや電気系統に与える影響や防水性能の限界、さらには防水カバーやレインコートを活用した具体的な対策を紹介しました。

長持ちさせるためにも、これらの対策を取り入れて、安全に電動自転車を使ってください。

なお、自転車を長持ちさせるには本体以外の部品のメンテナンスも重要です。

もしよければこちらも併せてご覧ください。

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